ファシリテーター

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは、ファシリテーションの肝をしっかり押さえ、「生産性あるミーティングから行動へ」を促進、支援する役割の人。ファシリテーターは、会議のコンテンツ(内容)には入らず、会議のプロセス(進め方)にのみ介入するということが最重要ポイント。つまり、中立な立場で、客観的に進行するということ。
会議を進行する人が自身の考えを主張したり、コンテンツごとに判断や評価をすることなく、中立な立場でいると、メンバーが安心して自由に発言することができる。そうすると、議論がどんどん活性化し、対立状態に陥っても客観的な論点整理ができ、その結果予想だにしない成果につながることとなる。

<プロセス>

  1. 緊張感をほぐし、場を和ませる
  2. 目的や目標を明確にし、常にそれらを意識した進行をする
  3. 人の意見を傾聴し、意見を受け止める
  4. 対立意見を尊重する
  5. 現状突破につながる質問を投げかける
  6. メンバーに目配り気配りする
  7. タイムスケジュールを守る
  8. ルール遵守を徹底する・・・・・・・・等々

<コンテンツ>

  1. 会議における様々な意見を含む論議内容そのもの

ファシリテーターと人間力

ファシリテーターは、論議におけるベストな結果を意志決定する者ではなく、「メンバー全員が納得感、満足感でいっぱいの生産性ある会議にすること、これを強く意識してプロセスにのみ介入して進行する」という役割を果たすに過ぎない。
そのためには、「せめて、自分がフラストレーションやストレス、嫌な思いを感じたような会議進行をしない」、そして「全員にしっかり気配り、目配りし、参加者の存在や発言を受容し、目的に向けて議論を促進させる」、そういう「人間力」が必要となる。
つまり、心の優しさ、愛が根底にあるからファシリテーションが可能となる。

ファシリテーションとは、単なるスキルではなく、そのベースは「人間力」だということからすると、ファシリテーターとして本来の役割を高いレベルで果たすためには、「人間力」を高める努力が不可欠だというになる。